携帯撲殺
涼しい風が通り過ぎる。



「そんな・・・・美由・・・
押したの・・・・?」



「押したけど。」


美由は冷たい口調で言い放つ。




「そんな・・・・私死ぬの?」



「ええ・・・・死ぬの。」



美由は由紀を見下ろしている。


『迎えにきたよォー。』


「え?」


ボクサツくん•••?





その奇妙な声を訊いた瞬間、由紀の首は横に勢いよく曲がった。



いろんな方向に首が曲がる。



「これがあなたの天罰よ・・・・由紀。」





由紀は横倒れになる。




「悪魔・・・・
さっき言ってたことと・・・ちが」



金属がぶつかり合うような鈍い音とともに、由紀の声は聞こえなくなった。
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