ほけぼけおさななじみ
「たーくんは好きな人いる?」

優姫が俺に尋ねた
身長が低い優姫は俺を見上げる

…上目使いされたらヤバイ

「いたらどうする?」

…俺は優姫が好きだからかまをかけると

「わ、わたしの知ってるひと」

優姫がおどおど聞いてきたから

「俺はユウキが好きだよ」

そしたら優姫は傷ついた顔で
…そりゃ、兄同然だと思っていた奴に告白されたら裏切りのように思うか…

「たーくん、結城さんが…」

…なんか勘違いされてる?

「結城葵さん美人だもん、私も知っているから…」

…間違い確定!?

「ゆー、俺の好きなユウキは、お前だからな」

今度は驚いているし…

「あぅ、え…、ほぇと」

混乱している優姫も可愛いな…

「好きな奴には名前で告白するからな、

優姫の好きな奴はだれ?」
耳元で囁いたら真っ赤な顔で

「私は、たーく…宝が好き」

優姫を思わず抱きしめた俺


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