君との関係はバカンス!?【許婚番外編】
着替えたあたしを見て、管理人は親指を立てて「グーッ!」と笑顔で言ってくれた。
聖もそんな風に笑顔になってくれるかな?
ドキドキしながらビーチへと向かう。
聖はパラソルを立てて、その下であたしを待っていた。
「……聖」
腹を括ったはずだったのに。
思った以上に恥ずかしくてドキドキして……緊張してしまう。
「明……!」
振り向いた聖が目を丸くした。
そしてジッと見詰めてくる。
視線がむずがゆくて、あたしは足を擦り合わせた。