君との関係はバカンス!?【許婚番外編】
ゆらゆらと穏やかに揺れる海へ、徐々に体を馴染ませていく。
気温のせいか、体温のせいかはわからないけど、冷たい海がとても気持ちいい。
「明、もっとこっちへ来い」
「や……やだ!変なことされそうだもん!」
あたしは聖と距離を置いたところで、潮の流れに体を預けていると……。
「そんなこと言ってると……どうなるかわかってる?」
「だ、ダメ!それは……!!」
音も気配もなく、聖が背後から近寄ってブラの紐に手を掛けた。
ただでさえ心もとない紐なのに……引っ張られたらすぐにほどけちゃうよ!
「じゃぁもっと俺の側にいろ」
「いるよ、いるけど……もっと海を楽しませて……あっ!」
聖が指でスッと背筋を撫でた。
反射的に変な声が出てしまう。