君との関係はバカンス!?【許婚番外編】


ゆらゆらと穏やかに揺れる海へ、徐々に体を馴染ませていく。


気温のせいか、体温のせいかはわからないけど、冷たい海がとても気持ちいい。



「明、もっとこっちへ来い」


「や……やだ!変なことされそうだもん!」



あたしは聖と距離を置いたところで、潮の流れに体を預けていると……。



「そんなこと言ってると……どうなるかわかってる?」


「だ、ダメ!それは……!!」



音も気配もなく、聖が背後から近寄ってブラの紐に手を掛けた。


ただでさえ心もとない紐なのに……引っ張られたらすぐにほどけちゃうよ!



「じゃぁもっと俺の側にいろ」


「いるよ、いるけど……もっと海を楽しませて……あっ!」



聖が指でスッと背筋を撫でた。


反射的に変な声が出てしまう。
< 15 / 31 >

この作品をシェア

pagetop