君との関係はバカンス!?【許婚番外編】
「海自体を楽しむのは明日にして……もっと別の楽しみ方でもいいんじゃないか?」
「何言って……やっ!」
水中でもわかる、聖の指。
神経に伝わってくる刺激は鈍いけれど、状況があたしを必要以上に過敏にしてる。
背を撫でていた指がそっと紐の下へ入れられて、心臓が激しく打ち付ける。
もう片方の手は前に伸ばされて首筋を這い、
うなじにはキスをされた。
……こ、これは本当にやばい!
「聖……待ってよ、人が……人が来るかも……」
「ここは俺が所有してる島。管理人にはビーチに絶対来るなって言ってる。
だからここには……誰も来ねぇんだよ」
聖が荒ぶる感情を押し殺したような声色で言った。
そして指先を首から胸元へ滑り落としていた時……。