君との関係はバカンス!?【許婚番外編】
そんなわけで、皆でこの休みを楽しむこととなった。
あたし達は洋服に着替え直し、皆と一緒に島を散策したり、海辺の景色を堪能した。
徐々に日も暮れ始め、夕陽が燃え尽きるかのように海へ沈み、夜を連れてくる。
静かに色を変える空を見ながら、聖が口を開いた。
「それじゃぁ食事は各々の部屋でゆっくりとるか。
管理人に準備させるよ」
それを聞いた柚野さんが、素早く聖の行動を止めた。
「あぁ、待ってください。夜は全員でバーベキューを楽しみましょう」
「な……何で俺の行動を爽が決めるんだよ。だいたいバーベキューの準備はしてない」
「夜の海をテラスでバーベキューをしながら、皆で楽しむのもいいと思いますよ。
バーベキューの準備なら、私がこちらへ来る前に管理人に連絡しています」
柚野さんってば……さすが、用意周到。
しかも管理人さえも手なずけちゃってるし。