君との関係はバカンス!?【許婚番外編】
次の日。
窓辺から差し込む朝日で目が覚める。
「んん……」
眩しさに目を細めながら、顔を光から逸らすと聖の胸板があった。
「明……」
「わっ……!聖!」
聖は夢と現実を彷徨っているのか、目をつぶったままあたしをギュッと抱き締めた。
聖の汗の匂いは甘美な匂い。
昨夜与えられた熱がわずかにうずく。
まだ……夏休みは続くのに。
一日経っただけで、これじゃぁ……心臓も体力も大変な夏休みになりそうだよ。
それでも、思い出に残るすごく素敵な夏。
夏だけじゃなくて……秋も冬も春も……これからたくさん、思い出作っていこうね。
…… Happy end ……