マリオネット
ステージ1
私が目を覚ましたのはなにもない薄暗い部屋。
目の前には主人がいて…。
「お前は私の人形だよ…」
私はまた眠りについた。

「ほら、ルナ。」
私は主人、アスナに名をつけられ動いている。
名をつけられたときに言われた
「お前は、名を無くしたときにこの世からいなくなる。」
私の寿命はこの人の手の中にある…。

「おいで、ルナ」
「はい…アスナ…」
アスナは私に口付けをする。
これが私が作られた本当の理由。
「好きだ…ルナ…」
「私もです…」
私の名がルナなのは、アスナの妻であった人の名前だからだ。
私は妻、ルナが死んですぐに作られた人形。

「ルナ愛してる。」
「愛してる?」
「君の事以外ほしい物などないと言うことだ」
私にはまだなんの知識もない。
アスナが教えてくれること以外はなにも知らない。
「私以外にいらないの?」
「そうだよ」
私にはわからない。
感情がない。
だから、なんとも思わない。

「俺を愛してくれ。」
わからない。
「ずっとそばにいてくれ。」
わからない。

私はなぜ作りだされたの?
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