不器用な愛


「存在愛?」


「そ、存在愛。恋愛の愛じゃなくて、友情の愛じゃなくて、悪友へ捧げる存在自体を愛する愛。素敵じゃない?だってアナタ自身を愛してしまっているんだから、もう嫌いになれないのよ?」


どんな人間になっても、拒絶する事は出来ない。


タチが悪いわ。


「珍しく素直に語るな」


「このお酒のせいよ」


言った後少し顔が赤くなった気がするのはアルコールのせいにしておこう。
あたしが照れるなんて自分で吐きそうになる。


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