【短】月夜の影 2
「菜月ちゃんは強かったよ。
犯罪をおかしていても
普通なら自分を助けたいと
思うだろ?
でも、菜月ちゃんは…」
<回想・小部屋>
「菜月ちゃん、君は
どうしたい?」
「どうしたい…とは?
弁護士さん、どういう…」
「ほら、少年院行きたくないとか
無罪だ、とか…」
菜月は一瞬目を逸らした。
「一番重い…死刑を求刑します」
「な、なにを言い出すんだ!」
「私は何人も人を殺しました。
大人なら死刑でしょ?
なら、償いに匹敵できないけど
一番近い死刑を」
「君には未来があるだろ…?」
「私は多くの人の
未来を奪ったんです。
なら私が未来を送っては
いけないんじゃないですか?」
凛とした声、一切の曇りもない瞳。
菜月は本気で言っていた。
犯罪をおかしていても
普通なら自分を助けたいと
思うだろ?
でも、菜月ちゃんは…」
<回想・小部屋>
「菜月ちゃん、君は
どうしたい?」
「どうしたい…とは?
弁護士さん、どういう…」
「ほら、少年院行きたくないとか
無罪だ、とか…」
菜月は一瞬目を逸らした。
「一番重い…死刑を求刑します」
「な、なにを言い出すんだ!」
「私は何人も人を殺しました。
大人なら死刑でしょ?
なら、償いに匹敵できないけど
一番近い死刑を」
「君には未来があるだろ…?」
「私は多くの人の
未来を奪ったんです。
なら私が未来を送っては
いけないんじゃないですか?」
凛とした声、一切の曇りもない瞳。
菜月は本気で言っていた。