【短】月夜の影 2
「おば様方、菜月の遺産は
寄付しようと思います。
ですから、相続権を放棄して
いただきたいのです」
健也は頭を下げた。
「寄付ぅ!?」
「どうして寄付なんか…」
「菜月の最後の願いだからです。
遺書に…そう書いてありました。
菜月は両親を失くし、幼い頃から
苦労をしてきました。
でも決して屈しなかった。
最後くらい、菜月の願いを
叶えてやりたいんです!
お願いします!」
寄付しようと思います。
ですから、相続権を放棄して
いただきたいのです」
健也は頭を下げた。
「寄付ぅ!?」
「どうして寄付なんか…」
「菜月の最後の願いだからです。
遺書に…そう書いてありました。
菜月は両親を失くし、幼い頃から
苦労をしてきました。
でも決して屈しなかった。
最後くらい、菜月の願いを
叶えてやりたいんです!
お願いします!」