100回ありがとう
補習と恋心
補習1日目。
昨日は遠足の前日みたいに
全く眠れなかった。
「おはよう、胡桃」
「おはよ」
親友の七海。
明るくて可愛くて
とにかくみんなから
愛されるような子。
わたしが先生を
好きなのも知ってる。
「胡桃、顔色悪くない?
さては星野との補習が
楽しみすぎて
寝れなかったんでしょ?」
七海は茶化すように
肘でわたしを突く。
てか図星だし…
わたしは苦笑いしながら
その場をごまかす。
「なんだかんだで補習だし、
寝れないくらい楽しみじゃないよ…」
完全に嘘ついたけど、
七海は全てを
見透かしてるみたいで
敵わないな、と思った。