100回ありがとう



「失礼します」



心臓バクバクしすぎて
どうなるかと思ったけど
なんとか言葉を発せた!



返事はなかったけど
先生のことだから
返事はしないんだろうって
勝手に解釈して
相談室に入る。



「先生~?」



だけど先生はいない。


わたし来るの早過ぎたかな、と
時計を見ると、
いつも通り普通な時間。



だってわざわざ
気合い入りすぎって
思われたくなくて
道草食ったりしたんだし。



「サボんなって言ったくせに~…」



もう、先生がサボりじゃん。


一日楽しみにしてた分、
ちょっと悲しくなる。



でも勝手に帰るわけにはいかないし…。



わたしは決めた。
リュックを枕にして
眠ることに決めた。


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