100回ありがとう


結局、プリントは
最後まで解かされた。


眠りそうになったり
先生の目を盗んで
逃げようとすると
すぐ先生に捕まる。



…先生ってSだったんだ。



「やっと終わったか。
道のり、長かったな…」


先生は肩をボリボリ鳴らしながら
立ち上がった。



「先生って本当は、
だるだるじゃないんだね…」


わたしが疲れ切った声で
言ってみると
先生はわたしの頭を
ポンポンと叩いた。



「はいはい、お疲れ様。
帰るぞ。疲れたろ?」



なんだか飼い馴らされた猫みたいな感覚…。


もうっ悔しい!!!




「じゃ、帰ります。
バス来るんで………」


< 17 / 25 >

この作品をシェア

pagetop