100回ありがとう
結局、プリントは
最後まで解かされた。
眠りそうになったり
先生の目を盗んで
逃げようとすると
すぐ先生に捕まる。
…先生ってSだったんだ。
「やっと終わったか。
道のり、長かったな…」
先生は肩をボリボリ鳴らしながら
立ち上がった。
「先生って本当は、
だるだるじゃないんだね…」
わたしが疲れ切った声で
言ってみると
先生はわたしの頭を
ポンポンと叩いた。
「はいはい、お疲れ様。
帰るぞ。疲れたろ?」
なんだか飼い馴らされた猫みたいな感覚…。
もうっ悔しい!!!
「じゃ、帰ります。
バス来るんで………」