100回ありがとう



「先生、大人だね」



「馬鹿、当たり前だろ」



先生の車に初めて乗った。

落ち着いた黒い車で、
適度に整頓されている。


最初は助手席なんて
図々しいかと思ったから
後部席に乗ろうと思ったけど

「助手席乗れば」


の先生の言葉に甘えることにした。




車内で、
気まずい空気が流れるのは
嫌だな、と不安に思ってたけど、
以外にも気まずくはならなかった。



「先生、何歳だっけ?」


「24」


「6個しか変わんないね!!!」



実は先生の歳なんて知ってたけど
改めて6個の歳の差しかないと思うと
俄然やる気が出る。


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