100回ありがとう
ライバルと独占欲
『今日の補習、教科持って来い』
先生からのメール。
『了解です。遅刻しないでね~』
わたしもメールを返した。
補習が始まって
もう結構、日が経っている。
先生との二人きりの空間にも
徐々になれてきて
先生と他愛もない話を
するようになった。
「いつも星野とは
どんな話してるの?」
お弁当の時間になり
七海がわたしに聞く。
まるで取り調べみたいに。
「どんなって普通の話だよ」
毎日の補習が楽しすぎて
にやけてしまう口元を
隠しながら
冷静に答えた。