100回ありがとう
「でも実際さ、
個人に補習つけてくれるのなんて
脈ありなんじゃない?」
「…え?」
「だから、
あのめんどくさがりの
星野が補習なんか
やんないと思うんだけど」
七海は卵焼きを
頬張りながら
真剣な目をする。
ま、まさかね。
脈ありなんて思ったことも
考えたこともない。
だって補習は本当に
ただの補習だし。
携帯のアドレスとか
先生の車には
乗せてもらうことあるけど
本当にそれっきり。
その先があるのかな、なんて
期待してみるけど
そんなことはないない、と
自分自身で現実に戻る。