岩内さん、フォーカス!
「なんで、そこを省略するの?」



勇は頭を掻いた。



「お父さんも、正直、覚えていないんだ。何時から、どういうきっかけだったのか…」

「そう」



忘れたのか。

…なんか、嫌だな。

私は覚えていよう。



朝食を終える。



「ごちそうさま」



食器を片付ける。



「いってきます」



家を出る。



「おはよう」



望がいた。



「望くん。何時から待ってた?」



望は微笑んだ。



「今さっき来たところ」

「そう。行こうか」



二人は歩きだした。


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