岩内さん、フォーカス!
「…で、お父さん、お母さんと付き合ったきっかけとか忘れてるんだ」



望はふふふと笑った。



「朝から、親子仲がいいね」

「そうかな」

「そうだよ。うちは親子の会話とか、ほとんど無いし」

「そう…」



望は笑みを絶やさない。



「あ。気にしないで。うちでは、それが普通だし」

「…そう」



空気を変えたいな。



「そういえば、私は朝練が有るけど、望くんには、この時間は早いよね?」

「まあ、でも、萌さんと一緒にいたいから」



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