岩内さん、フォーカス!
「とにかく、不意打ち禁止!」

「予告すればいいの?」

「そういう問題じゃない!」



望は眉尻を下げた。



「僕はどうしたらいいの?」

「可愛いとか言わないで」

「無理。やだ」



望は頬を膨らませた。



「僕は萌とラブラブしたいの」

「ラブラブって…」

「せっかく付き合ってるんだもん。いっぱい、いろんなことがしたいの」

「例えば?」

「休みの日に二人で出かけたり、放課後に映画に行ったり」



つまり…。



「デートしたいってこと?」

「そう。それ!」



望とデート、か…。


< 143 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop