岩内さん、フォーカス!
「外村先輩…」

「私もいるわよぅ」



どこからか、愛歌がひょっこり現れた。



「な、なんで、先輩方が…」

「決まっているだろう。放送部は、悩める明凪生の味方だからだ!」

「本当は、隙をみて、偶然を装って二人を引き離して、絆の深さを確かめる予定だったのだけれど」

「…ずっと、つけてたんですか?」

「いかにも。しかし、付け入る隙が見当たらなくて、困っていたところさ!」



竜也は英雄の手を振りほどいた。



「なんだ、手前ら?」

「言っただろう。悩める明凪生の味方、放送部さ!」



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