岩内さん、フォーカス!
竜也は舌打ちした。



「俺は、萌とコイツに用が有るんだよ。邪魔すんなら、ぶっ飛ばすぞ」

「穏やかじゃないな」





「とっとと、消えろ!」





竜也は拳を繰り出した。





英雄はそれを受け止め、不敵に笑った。





「…久しぶりの喧嘩も、悪くないかもね」





英雄は竜也の腕をとり、身体を捻った。

竜也が体勢を崩したところに、足を払う。





竜也は一回転して倒れ、直ぐに立ち上がった。





「しゃらくせえ。手前に構ってる暇はねぇんだよ」





「おや。しかし、この二人に手を出すなら、僕は邪魔をするよ」





竜也は舌打ちした。





「萌。俺は帰って来た。それだけ、憶えとけ!」





そう言って、竜也は走り去って行った。



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