岩内さん、フォーカス!
「外村先輩。…ありがとう、ございます…」



英雄は手を振った。



「お礼を言われる様なことは、なにもしていないよ」

「今のもそうですけど、チケットも…」

「恋ヶ窪が言っていただろう。こちらにも、狙いが有った」



愛歌が割って入る。



「それよりも今は、二人で話す時間が必要じゃないかしら?」



…ああ、そうだ。

萌と、話さないと。



「それじゃ、お邪魔様」



愛歌は、英雄を連れて去って行った。




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