岩内さん、フォーカス!
ドラゴンスレイヤー
岩内萌は朦朧とする意識の中で、考えた。



私は…。

そうだ…。

後ろから、変な薬を嗅がされて、力が抜けて…。

後は、竜也に担がれて…。



「起きたか?」

「…竜…也…」



竜也が屈み、覗き込む。



「まだ、薬は切れてないか。安心しろ。人体に有害な影響は残らない」



竜也…。



「…ずっと、一緒にいよう、萌…」



竜也に抱えられ、壁にもたれかからされる。



「…ずっと、ずっと…」




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