岩内さん、フォーカス!
沢山の足音が近付いて来る。



「え…」





愛歌を先頭にして、数十人の少年少女がいた。

ほとんど全員が、なにかしらの武装をしていた。

見知った顔も、幾つか有る。

愛歌は微笑んだ。



「お待たせ」

「遅いですよ、恋ヶ窪先輩。小日向くんを押さえるの、結構、疲れました」

「お疲れさま。ウォーミングアップは済んだ、ということかしら?」



愛歌に水を向けられ、応えに詰まる。



「…こ、この人たちは…?」





愛歌は微笑んだ。





「岩内さんを助ける為に集まった、仲間よ」



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