岩内さん、フォーカス!
「上原くん…」

「あ、荒事は勘弁してくれって感じだけどよ、こ、小日向が頑張るってんなら、お、俺だって!」



…ありがとう。



「工藤先輩たち…」

「望ちゃん一人には、戦わせないよ。それに、こいつは、いい記事になりそうだからな。なあ、皆!」



写真新聞部のメンバがそれぞれ、返事をした。



「光和学園の碓氷さんたち…」

「岩内さんとは、ぜひ、また戦いたいからね。こんなところで潰れてもらったら、困る」



萌と互角に渡り合った人が、味方に…。

心強いな。



「入江先輩たち。大丈夫なんですか?」

「あたぼうよ。あのライオン野郎、乙女に不意打ちしやがって。叩きのめしてやらないと、気がすまないって!」



女子剣道部部員は竹刀を掲げた。



「轟さんたち…」

「岩内さまファンクラブは、今日だけ、再結成よ」



ファンクラブのメンバは直立し直した。



「それと…?」

「岩内さんのクラスの文化祭実行委員の、種田よ。クラスメートも連れてきた。ウチのジュリエットをキズモノにはさせないわ」



萌のクラスメートは拳を上げた。



「そして、私と外村くんと、放送部のメンバと、弟くんね」

「…本当に…、ありがとうございます」



仲間に向かって、深々と頭を下げた。




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