岩内さん、フォーカス!
轟美音は汗を拭った。



後退してくる人が、増え始めた…。

特に、岩内さまのクラスメートの人が…。





「轟さん、後ろ!」





え?





振り返ると、男が拳を振り上げて迫っていた。





固く、目をつむる。





岩内さま…!





「ごめんなさい。前線を下げてしまいましたね」





目を開けると、好男が男を絞め落としていた。




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