岩内さん、フォーカス!
種田咲良はハイになっていた。



我がクラスのジュリエット…!

もう、愛しのロミオに助け出されたかしら?



「種田さん、そっちに一人、行った!」

「なめてんじゃねぇぞ、この、クソアマぁ!」





「あぁ?」





男を睨む。





「オイ。コラ、チンピラ。今、なんて言ったのかしら?」





向かってきた男の手を捻る。



「女性に対する言葉遣いがなってないわね。たっぷり、教えてあげるわ」



男の臀部を蹴りあげる。



「オラ。鳴いてみろや、コラァ!」



…明日から、女王様キャラでいこうかしら。



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