岩内さん、フォーカス!
萌の前に片膝をつく。
「萌…」
萌の頬を撫でる。
「う…ん…」
「無理して喋らなくていい。アイツを縛り上げて、下の奴らに、勝敗を教えてくる」
立ち上がるのを、愛歌に制される。
「小日向くんは、岩内さんといなさいな」
「でも、下は…」
「大丈夫よ。私も外村くんも、一発もらっただけだし。まだまだ、やれるわ」
それに、と、愛歌は続けた。
「そこに隠れてる、貴方の先輩も、まだピンピンしてるみたいだし」
「げっ」
物影から、巧が顔を出した。
「工藤先輩。ご無事でしたか!」
返事の代わりに、シャッターがきられる。
「ほとぼりが冷めたら、取材させてくれよ、望ちゃん!」
巧はそう言い残して、愛歌と、竜也を引きずる英雄と、階下に降りて行った。
溜め息。
萌の隣に座り込み、手をとる。
「…望…」
手が緩く握られる。
「萌…」
強く、握り返した。
「萌…」
萌の頬を撫でる。
「う…ん…」
「無理して喋らなくていい。アイツを縛り上げて、下の奴らに、勝敗を教えてくる」
立ち上がるのを、愛歌に制される。
「小日向くんは、岩内さんといなさいな」
「でも、下は…」
「大丈夫よ。私も外村くんも、一発もらっただけだし。まだまだ、やれるわ」
それに、と、愛歌は続けた。
「そこに隠れてる、貴方の先輩も、まだピンピンしてるみたいだし」
「げっ」
物影から、巧が顔を出した。
「工藤先輩。ご無事でしたか!」
返事の代わりに、シャッターがきられる。
「ほとぼりが冷めたら、取材させてくれよ、望ちゃん!」
巧はそう言い残して、愛歌と、竜也を引きずる英雄と、階下に降りて行った。
溜め息。
萌の隣に座り込み、手をとる。
「…望…」
手が緩く握られる。
「萌…」
強く、握り返した。