岩内さん、フォーカス!
昼休み。



恋ヶ窪先輩は、どんな悩みでもいいって言ってたし、行ってみようかな。



放送室。



扉を軽くノック。



「はいはぁい」



軽やかに扉が開く。

愛歌が顔を出した。



「あら。あらあらあらぁ。さっきのコじゃない」

「小日向です」

「そう。小日向くん、放送部にご用かしら?」

「はい」

「そう。じゃあ、入って」



放送室に入る。



意外と広いな。

…ティーセットとかお菓子とかが有るけど、持ち込んだのかな?



「さ。かけて」



パイプ椅子を勧められる。

腰掛けた。

愛歌もパイプ椅子に腰掛けた。



「さて、貴方のお悩みは、何かしら?」

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