岩内さん、フォーカス!
更衣室を出る。



「さて…」



望の所へ向かう。





「岩内さまの周りをチョロつくなって言ったでしょ!」





鈍い音が響く。





…小日向くんのいる方か!





駆け出す。





望と美音がいた。





美音は手を振り上げた。





「何をしている!」





美音の身体が強張る。





「岩内さま…」

「轟さん。何をしている…?」

「あ、あたしは、岩内さまの周りをチョロつく奴に制裁を…」

「…私がいつ、そうしてくれって言った?」

「あたしは、岩内さまのために…」

「迷惑だ」



美音は崩れ落ちた。


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