岩内さん、フォーカス!
「小日向くん。大丈夫?」



望はよろけた。



「大丈夫です…」



美音に向き直る。



「…轟さん。慕ってくれて、ありがとう」

「岩内さま…」

「でも、小日向くんに手を上げる様なら、黙ってはいられない」

「そんな…」



美音は望を指した。



「小日向くんは、岩内さまの何なんですか?」

「何と応えたら、納得する?」

「こ…」





「はいはぁい。そこまでよ」





振り返ると、愛歌がいた。



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