ふわり、ひらり
「良かったですね、学校に行けますよ」


「....ぇ?」

先生がにこにこと笑って私のことを見る



「もし調子が悪くなったら、すぐに病院に足を運んでくださいね」


「は、はい。ありがとうございました」



私は足早にその病室を出た

来週から、学校に行くことになった


以前までの私だったら、きっと大喜びしたに違いない

.....でも、私の心は曇っていた


なんで、なんでだろう

嬉しいはずなのに、嬉しくないの


変なの


私は自分の病室に戻って、ぼふんっ、とベッドに身を投げた


「嫌」


良く分からないけど、嫌






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