ふわり、ひらり
私はしばらく枕に顔を埋めたままぼーっとしていた


だけど、学校で出された課題プリントをやろうと、重い体を無理やり起こした


「・・・分かんない」


息と一緒に吐きだす言葉


当り前だけど、今まで滅多に学校に行ったことのない私が、授業についていけているわけがない

私は仕方なく、随分前に買ってそのまま枕元の小さな棚に入れておいた参考書を取り出し、なんとか課題を終わらせた


無論、合っているかどうかは知らないけど


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