ふわり、ひらり
ちゅんちゅん、と、鳥のさえずりが聞こえる


眩しい光が部屋に差し込み、私はゆっくりと瞼をあげる


・・・いつのまにか、眠っていたみたい


手には自分の携帯電話


「っあ!!」


携帯がぴかぴかと光っている


慌てて画面を開くと、【新着メール一件】の文字


誰からだろう、そんな疑問は浮かばなかった


私にメールをしてくる人なんて、望月くんしかいないから


私はすぐさまそのメールを開く

____________

✉受信メール[7/500]

from  望月くん
subject おはよう
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雪乃、起きてる?
今日も一緒に学校行こ
うよ。
俺、病院まで迎え行く
から

7:20に病院の近くの公園に
集合な*  和也
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朝から望月くんに会える、その事実に顔が火照った


とにかく会いたい、その気持ちが先立って、ベッドから起き上がった


枕元にある時計を見る

7時25分


よし、早く準備して、早めに待ち合わせ場所にいかなきゃね!!


・・・・・ん?


7時20分集合、だよね?


今の時刻は・・


「7時、・30分!!?」


やばい、遅刻だよ!!!

急がなきゃ!!


私は急いで制服に着替え、昨日頑張った課題を鞄に入れ、病院を出た









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