素敵男子製作中
僕が人生初めての告白の場所に選んだのは
体育館裏。
花岡さんと体育館裏に向かう途中
彼女の顔を、一度も見ることができなかった。
彼女の顔を見ることのできないまま
体育館裏に着いた。
ついに、ついに言うんだ。
心臓の音が学校中に聞こえるんじゃないか。
それくらいどきどきしている。
僕の目線の先には花岡さんのローファー。
僕は花岡さんのローファーを見ながら言う。
「あ・・・あ、あの、
ぼぼぼぼぼ僕・・・・
あ、あなたが・・す、好きなんです・・・」