素敵男子製作中



僕の人生初めての告白は、
きれいに磨かれた
ローファーを見つめながらだった。



心臓が飛び出しそうだ。



花岡さん、今、どんな顔しているんだろう?



困った顔?笑った顔?嫌な顔?



花岡さんは数秒間黙ったままだった。


そしてついに彼女が口を開いた。



「へーぇ。

葉山君ってあたしのことが好きだったんだ?」



僕は黙ってうなずいた。



「で、あたしと付き合いたいわけ?」



再びうなずく。



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