素敵男子製作中
傷心
その日の授業は、
全く頭に入らなかった。
確か、花岡さんに告白するって決めた日も
同じだった。
だけどあのときとは違う。
あの時は好きな人に好きって伝えることで
頭がいっぱいで・・・・
今回は好きでもない人に好きじゃないって伝えることで
頭がいっぱいだった。
どうやって汐見さんに伝えよう。
僕と別れてくださいって。
恋愛経験0だから
もちろん女子を振ったことなんてない。
こんな時どうしたらいいかさっぱり分からない。
そんなことを考えているうちに
クラスメートは全員帰宅し、
教室に僕一人。
外からは部活をしている生徒たちの声。