執事様と会長様!!?


『会~長?顔色悪いよ?』



『誰のせいだよっ』




『俺だったら別にいいんだよ。会長は俺のもんなんだし…な?』



中塚はあたしの前だけはドSになるー…。




最悪で極上なる執事様ー…。




二週間前…




『最悪だ…よりによってリング無くすなんて!』



あたしはリングを探していた。


“リングは儀式を行うための物”



…なんて生徒会長に就任したばかりのあたしが知るよしもなかった。専属なんて興味なかったから…。



『どこに落としたんだろ!?思い出さなきゃ…!』



キラッ



『あれ…かな?』



スッ



『……サイズも合ってる?』



よかったぁぁあ!
これで生徒会の仕事も続けられる!!!
一安心して生徒会室に戻ろうとしたら……



グッ



『!?』



『あれれ?なんで会長サンが俺のリング付けちゃってんの?』


男は柱の裏から出て来て、あたしの腕をつかんでいる。



『え?』



『この人差し指にはまってるリングさ、俺のなんだけど。』



男はあたしの人差し指のリングを指差す。



『えぇっ!!!?』



嘘!!!



『ごめんなさい!今すぐ外しますからっ!!』



ど、どうしよー!(泣)



『外れる訳ないでしょ』



男は冷徹な笑みでクスリと笑った。



『え?』




意味がわからない。



『儀式しちゃったんだから卒業まで二度と外せないの』



『えぇっ!!!』



『責任とれよ?』



『そんなのー…!』



チュ



『んっ…ふぁ』



ディープキス!!!?




『目潤んでる…その顔たまんねぇわ』



するとその男は耳を甘噛みしながら、こう囁いたんだ。




『俺のお嬢様になってくれるよね?……美玲お嬢様?』


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