ねぇ、
クリスマスに独りぼっちか…
なんか、寂しいな。
ふとそう思い、出た足をまた引っ込めた。
俯くと、落ちてきた雪が地面で溶けていくのが見えた。
雪は、綺麗だけれどとても儚い。
遠い空から降ってきて、地面に落ちると溶けて消えてしまう。
少し、悲しくなってしまい、元気を出そうと顔を挙げて、さっき踏み出せなかった一歩を出した。
「わ、ちょ、危なっ!!」
「え…きゃっ!!」
ガッシャーン!!!!
一歩、踏み出した瞬間だった。
一瞬何が起こったのかわからなかった。