‐勇者とエリスの塔‐

勇者はその喧嘩をスルーし最上階、姫の部屋まで来てしまった。


「しょうがない………。私が戦うしかないわね…。」

エリスは剣を手にとった。
勇者を最上階まで侵入されたことがなかったので初めての戦いになる。


勇者が来た。

「うおっ、こんなとこにお姫さんいるし…。」

「よくも私の仲間を………!」

「え?仲間……?あぁ、あのモンスター達なら大丈夫だ。皆みねうちだ。」

「……殺さないの?」

「殺すのはあんま好きじゃないからな。」

私と同じ………。

とエリスは思った。

エリスはただ勇者を殺すの可哀相と思ってるだけなのにどこが一緒なのだろうか…。


「私のこと怖くないの?………私魔王の娘よ?」

「えっ?そうなの?」

(…初耳かよっ!)

エリスは心の中で突っ込んだ。

「いやぁ、なんか最近勇者がやられてるって聞いて和解するためにきたんだ。」

「……和解?」

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