‐勇者とエリスの塔‐
「あぁ。俺はモンスターを殺したくない。だからモンスターも勇者を殺すのをやめないかと話あってるんだ。」
「私は勇者なんか殺してないわ。」
「どうやらそうみたいだね。………で、その剣おろしてくれないか?怖いんだけど。」
「あっ、ごめんなさい…。」
エリスは他の人に謝った事がなかった。
エリスは凄く動揺しているようだ。
「私の疑いが晴れてよかったわ。」
「そうだな。………………お前よくみると可愛いなっ!」
「んなっ!?か、からかってるのっ!?」
エリスは顔が真っ赤だ。
「見て思った事言っただけさ。……お前ずっとこの塔にこもってるのか?」
「こもってるとは失礼なっ!!守ってるのよ、この塔を。」
「ふーん、じゃあ一言でいうと世間知らずのお姫様って感じか!!」
「うっ…………。」
エリスは何も言い返せなかった。世間知らずなのは事実だから。
「じゃあ、街に連れてってやるよ。」
「えっ?……でも塔が…。」
エリスはいつまた勇者が来るかわからないから心配だった。
「じゃあ、俺が少しの間結界をはってやるから。」