SWEET BUTTERFLY
大翔と私はそのまま救急車で大きな病院に運ばれ、電話を受けた大翔の母親がすぐに駆け付けた。
「大翔っ!!」
血相を変えて病室に飛び込んで来たお義母さんを大翔はやけに冷たい目で見つめた。
「…何しに来たんだよ?」
「何しにって…小春さんから連絡をもらったのよ!!」
「…今1番、母さんの顔を見たくない。」
大翔がなぜそんな事を言うのか分からない私は驚きを隠せないで二人のやりとりを見ていた。
「帰ってくれないか?」
「なんて事を…言うの?
あなたが飛び降りるなんて… 」
呟いたお義母さんがキッと私を睨みつけた。
「あんたじゃないの?
あんたが大翔をベランダから突き落としたんじゃないの?」
「な、何を言うんですか!」
あまりの言葉にさすがに私も声を荒げた。