SWEET BUTTERFLY


「女は子供を妊娠した瞬間に「女」から「母体」に変わるのよ。

子供の命を守り育むための器。

そして母親になったんからいつまでも小さな子供に気をつかわせるんじゃないわよ?」


「…どういう意味よ?」


「そんなの毎日ちぃちゃんと一緒にいる母親が一番わかっているんじゃないかしら?」


呆れたように呟いたお母さんは、言いたい事を言ってスッキリしたのか


ニコっと笑って「外にたばこ吸いに行ってくる」と笑った。



戻った病室には、大翔の大きな手に頬を寄せて眠る千歌がいた。


そういえば、千歌はいつからこんなにベッタリ大翔に寄り添うようになったっけ?



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