SWEET BUTTERFLY


ただ事じゃない雰囲気に私と大翔は目を合わせながら、お義父さんの向かいに正座した。


「連絡もよこさないで、急に来るなんてどうしたんだよ?」


「…今日は二人に話しがあるんだ。

唐突で申し訳ないんが大翔の事故の原因が君にあると母さんから聞いてな…」


そう言うなりキッと私を睨みつけるお義父さん。


「そんなでたらめな事を言いに来たのか?!」


大翔が負けじと食いかかるが、その隣で私は言いしれない不安感に襲われていた。


「じゃあなんでお前は、ベランダから飛び降りるようなマネをした?

直接、小春さんに原因が無かったとしても、大翔がそれぐらい思い詰めていた事に君は何も気づかなかったのか?!」


「それは俺が勝手にした事で、小春には何も関係ない。」


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