SWEET BUTTERFLY


「お前みたいなのは嫁にいらんっ!!

二度と我が家の敷居をまたぐなよっ!!

大翔も大翔だっ!こんな女をかばう様なマネをしてっ…!

二度とその顔を見せるなっ!!」


ドンッと思い切りテーブルを叩いた義父さんは吐き捨てるとすぐに席を立って


お義母さんを怒鳴りつけるように呼び付けると振り返る事もせずに出て行った。


静まり返った部屋の中で嫌な沈黙が続く。


大翔の親にまであんな事を言って


もう修復どころでは無いだろう…


腹がたった。


言いたい事は言った。


スッキリした。


それでも大翔の顔を見れない。



もう、彼に会わす顔なんか無い。



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