SWEET BUTTERFLY
よく考えれば大翔は出来た亭主なんだろう…
私が逆の立場ならすぐにでも連絡を取るのを止めさせてその上、隠れて彼の携帯を探るような真似をするかもしれない。
「だって、前にデートらしいデートがしてみたいって言ってなかったっけ?」
「言ってたけど、絶対に叶わない夢だと思ってたし…」
彼の可愛い反応にクスっと笑った私の手をグイッと引っ張って、案内図を見る小関君の横顔は
ウキウキを隠せない小さな子供のようだった。
「絶叫系とか大丈夫?」
「あんまり怖いのは苦手だけどある程度なら…」
「じゃあ、一番凄いの乗ろう!」
「ちょっ、話し聞いてた?」
悪ノリしながら、はしゃぐ彼に手をひかれて走り出す。