SWEET BUTTERFLY
「大翔さ、文句があるなら私に直接言いなよ。」
風呂上がりに呑気にチューハイを飲んでる大翔に、私は最初から喧嘩腰で声をかけた。
「文句?無いけど?
酒のつまみくれない?」
「つまみなんか無いわよっ。
昼間…あんたの親から電話があったけど?」
「ふぅん?母さん元気そうだった?」
白々しく聞く大翔に私の怒りは頂点に達した。
「離婚する。」
「…はっ?」
突然、言いきった私を前に大翔は驚きのあまり、大きな目を見開いて私を見つめた。
「どうしたんだよ急に…」