SWEET BUTTERFLY


だけど、大翔の態度は変わらず

離婚届けにサインもしてもらえないまま数週間が経った。



夕方、仕事から帰ってきた大翔を迎えた千歌の声をピアスをしながら聞いていた。


今日はバイト先の食事会。

とは言っても行き先が居酒屋なので飲み会なんだろうけど…


久しぶりに買った新品の服。少し若いかな?とは思いながらも同じ歳の独身の人は普通に着ているだろう…。


鏡越しに大翔を見つける。


「飲み会…だっけ?」


「そうだけど?」


「…一次会で帰ってくるんだろ?」


「…そんなの私の勝手でしょ。」


大翔の顔も見ずに言った私に彼は小さな舌打ちをした。


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