SWEET BUTTERFLY
「小関君はすぐに私をおだてるんだからっ」
「おだててないですって!」
髪をくしゃりと掻きあげて君が困ったように笑うから
そんな仕草を可愛いだなんて思ってしまう不謹慎な私がいる。
「小関君はバイトの女の子に人気あるみたいだよ?」
「…若月さんは妬きもちやいたりする?」
「…まさか。」
悪戯に笑った私に口を尖らせる彼。
年下で、積極的で
幼い愛の形を見せてくれる彼といると
二人でいる時間だけは、嫌な事を忘れさせてくれる。
これが私の本当の日常だったなら…
こんなにくすぐったい気持ちでいつも満たされるのに…
ちらっと盗み見た横顔
バッチリ目が合って恥ずかしくなる。